2008年05月25日
【2008年05月25日】マダイ釣法持論
私が年間を通してもっとも多く釣行するのがコマセのマダイです。それはマダイは外道も含めて小型~一発大型まで何が食ってくるか分からず、更にやり取りが重要とされる釣りだからです。場所はほとんど久里浜沖か剣崎沖なので、その海域限定の考え方かもしれません。ハリス長だって御前崎とかとは全然違いますからね~。まあ参考になるかどうか分かりませんが興味のある方はどうぞ。
*** ロッド編 ***
シマノのネルビオのタイプ0という2.1mしかない短竿を使っています。以前は3mある舳(みよし)なんかを使っていましたがネルビオの方が遙かにメリットが多いと考え、今ではほぼこれ一本。他ダイワならリーディングXA55 205Ⅲなんかが近いと思います。ただもちろん万能ではありません。以下は私が考える短竿の長所と短所です。
「長所」
①久里浜・剣崎で使う80号ビシをぶら下げた状態でも非常に軽い。よって一日手持ちが可能です。ウネリの大きい時は長竿でも仕掛けは安定してないハズなので、かえって手持ちで安定させてやった方が良いと思います。誘いの掛け易さも抜群ですよ。
②エサ取りのアタリまで明確に伝わる。例えばトラギスなんかが付けエサを突っついたものもハッキリ分かるのでエサの付いていない状態になることが少ないです。長竿じゃ分からないですよね~。
③タックル全体が身軽なので大鯛の引き込みも全身を使ってやり取り可能。大鯛のツッコミって竿のタメだけでかわせるようなものじゃないですよね。一気に20mとか持って行きますから。そんな時、竿のタメに頼って竿が大きく曲がりこむほどのテンションを掛けてしまうとそれで切れてしまう時があります。なので私は最初から竿のタメには頼らず、ドラグをほぼフリーにしてツッコミに対処してます。短竿だと瞬時にそういう対処が出来るんですよね~。ちなみにブラックバスをやっていた時の感覚に近いです。
④穏やかな海況時においては置き竿でもよくアタる。マダイが置き竿で釣れるのはその時の波長とロッドの調子が合った時と私は考えているので、凪の時の波長に対しては長竿よりロッドの調子が合うのでしょうね。中だるみの時間帯に置き竿で何度も良い思いをしてます。
⑤やり取りが楽しい。やっぱりライトなタックルで魚と対峙した方が楽しいですよね~。
「短所」
①多少でも波が大きい時は置き竿では釣れない。やはり長竿ほど波の上下に対応出来ないので跳ねてしまう感じになります。これじゃ釣れませんね。
②タメはほとんど利かない。ハリスの強度範囲内の魚であれば何の問題もないですが、大鯛やワラサが食った時は竿には頼れません。まあ、長所にあるように全身を使って対処が出来ればカバーすることは可能ですよ。
こんな感じでやっぱり短竿は長所が多い!試してみれば分かると思いますよ~。
*** リール編 ***
シマノの電動丸1000HにPE5号の組み合わせです。このリールを使っている人は多いと思うので特に記述することはないのですがリールはやっぱりシマノが一番かな、と個人的には思っています。ドラグ性能も良いし何せ壊れません。電動リールとしては最安の部類に入るリールでありながら、ハンドルのガタとかないですしね。あとは好みの問題かと。
*** 仕掛け編 ***
画像にある通り、ごくごく普通のものを使ってます。この形状の天秤(どこのものか忘れたので)にサニービシ、2mmのクッション。針は最近使っているのは画像にあるがまかつの真鯛王8号とオーナーの閂マダイX8号ですね。仕掛けとしてはハリス4号6mの2本針が私の基本。8mにする時はサルカンを結んで上に6号2mを付け足します。
ハリス4号を使うのは一応何が来ても捕れるように、という理由と、私はチモトの編み付けは食いを落とすという考えからやらないのでその代わり、という2つの理由によるものです。経験上4号だからといってそんなに食いは変わらないと思っているので、余程食わない時だけ3号に落とすって感じです。アクセサリー類はエサ取りの少ない時にピンクとグリーンの夜行玉2号を先針と枝針に分けて使っています。針も先針と枝針とで種類を変えることが多いですね。
*** 釣り方編 ***
付けエサはオキアミの1匹掛け。常に新鮮さを意識し、オキアミブロックから解凍したての冷たくてシャキッとしているものを選んで使います。尚、私はアミコマセの釣り場であってもオキアミの比率を多めにしているのでサニービシの調整は上2/3程度、下は1.2開け程度から始め、4分経過後に上げた時にオキアミが少し残るくらいになるまで調整していきます。
さて実際の釣り方ですが、ハリス6mでタナが底からハリス分だとしたら、底から3m、4.5m、6mでコマセを振り、手持ちまたは置き竿で待ちます。1分ほど経過したら元の位置から竿が真下になるまでゆっくりと落とし込んでいきます。そこで10秒ほど待ってアタリが来なければゆっくりと元の位置に戻す、というような感じです。と、ここまでは一般的に良く書かれていますので、私がポイントとして考えていることを3点記述しておきます。
①潮が速い時はタナでのみコマセを振る。道糸が斜めになったままになってしまうような時は海中の仕掛けもほぼビシの真横にたなびいてしまっているハズです。その状態では下からコマセを振ってきても仕掛け自体が下に落ちないのですから意味がありませんよね。もっともこのような時はタナも相当下げますが・・・(ハリス分マイナス3mとか)。
②コマセは仕掛けが安定している時に振る。例えば船長が船を動かして道糸が一時的に斜めになってしまっているような時でもお構いなしにコマセを振っている方をよく見掛けますが、その振ったコマセの中に自分の仕掛けは入りません。他人の為にコマセを撒いてることになっちゃうので必ず仕掛けが安定してる時に振ります。
③マダイはコマセを意識していると考え、必ずコマセワークと誘いを同調させる。具体的な例として、ベタ凪・潮もあまり動いておらず置き竿ではほとんどコマセが出ていかないような状況の時の誘いを紹介します。このような状態ではただただ竿を上下して誘っても食ってきません。私のやり方としては、まず竿先が50cm程度フワッフワッと上下するように竿を何度かゆっくりと上下に煽った後、5秒ほど静止させ、そこからゆっくりと落とし込んでいきます。それまであまり出ていなかったコマセがポロポロッと出るのを見てそれを意識したマダイが、その直後に目の前にある付けエサがスーッと落ちていくのを見て反射的に食うのだと思います。実際私は一日中このような誘いをやり続け、その結果として周囲の方より多くアタリを出せているように感じています。
これでアタればあとはロッド編にあるようにやり取りをするだけです。でもそんなやり取りが必要になることって少ないですけど・・・ネ。
もしこの記事を読んだ方が参考にして頂け、それが釣果に結びつけば幸いです。お互い頑張って難敵マダイを攻略しましょう!
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- by ケンケン
- at 19:43
comments
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ケンケンさんって以前に右トモで終日短竿を誘い続けていたあの方ですかね?
揚がってから声をかけさせてもらった者です。
いや~~実におもしろい内容でした!
私は短竿ではやったことがないんで、参考になりましたよ!!
私も鯛では悩むことが多くてね^^;;
少し光明が見えた気がしますよ!
ありがとうございました!
鯛は網屋丸しか行かないんで、土曜日オンリーなのでもしお会いしたらまた声をかけさせて頂きますね!
きしがみさん、こんにちは。
ってもしかして私が大船長の船の右の大ドモで釣ってた時に、目の前の若船長の船の左ミヨシにいらっしゃった方ですか?確か丸々太った2kg級を上げられてましたよね。
声を掛けて頂いたこと、覚えてますよ~。長文読んで頂いてありがとうございます。また船上でお会いしたらよろしくお願いしますね~。
ケンケンさん
はじめまして。
K’s Fishingからやって参りました。
よろしくお願いします。
真鯛釣り去年から始めて、7回ほど行きましたが、いまだに釣れません。。。
仕事上日曜日しか行けず、これが原因とは思いたくないのですが、早く一枚釣りたいです。
誘い方がいけないのかな~
まさまささん>はじめまして!
こんな古い記事にコメント頂きありがとうございます^^
マダイ、中層を釣るだけに最初はなかなか仕掛けがどうなっているのかイメージつかないんですよね。
まずは針は小さめに、オキアミをしっかりまっすぐ付ける等の基本を守っていれば必ず釣れると思います!
まあ土日は渋いのも事実ですけどね・・・^^;
今後ともよろしくお願い致します。